比較
今いちばんおすすめのAI動画生成モデルは?同じプロンプトで4モデルを検証
どのカットでもいちばん、というモデルはなく、何を重視するかで選び方が変わります。同じプロンプト(夕暮れの雨の街を赤い紙の船が流れていく)をそのまま4つの動画モデルに送り、1本ずつ生成しました。動きがいちばん生き生きとして色味がいちばん映画的なのはSeedance 2.0 Proで、船が水の上でゆっくり回り、カメラはアップから引いていきます。「路面の高さから追いかける」にいちばん近く、実写の街並みにも近いのはMiniMax H3(Hailuo 3)で、船はずっと画面の中央、車道に車、歩道に人がいますが、ピアノのBGMまで自分で付けました。Veo 3.1 Fastは通り全体と夕暮れの空をくっきり映し、Gemini Omni 1.1 Flashは固定カメラで、船が遠くから手前へ流れてきます。4つともSky Studioで使えるので、迷ったら同じプロンプトでいくつか試して、いちばん良い1本を残しましょう。
この記事は Sky Studio が書いています。Sky Studio は記事で紹介するツールのひとつです。 他社ツールについての情報は2026年9月時点のものです。
検証の方法
プロンプトは英語のまま、すべてのモデルにそのまま送りました。モデルごとに書き換えてはいません。日本語にすると「夕暮れ、赤い紙の船が雨に濡れた街の通りを流れていく。ネオンサインが波立つ水面に映り、路面の高さからゆっくり追いかけるショット、映画的、やさしい雨の音」という内容です。
送ったプロンプト:A red paper boat drifts down a rain-soaked city street at dusk, neon signs reflecting in the rippling water, slow tracking shot at street level, cinematic, gentle sound of rain
- 長さ:Sky StudioではVeo 3.1 Fastは8秒固定です。ほかの3モデルは5秒で生成しました。3つとも対応している最短の長さです。
- アスペクト比と解像度:すべて16:9。Veo 3.1 Fastは1080p、Seedance 2.0 ProとGemini Omni 1.1 Flashは720p、MiniMax H3は768pです。ページでは、読み込みを速くするため720pに圧縮した動画を再生しています。
- 1回だけの生成:どのモデルも1回だけ生成した元の動画で、選別も編集もしていません。4本とも2026年9月26日に生成しました。
- 見るポイント:カメラが「追いかける」動きになっているか、映像と光、船の動き、そして音が「やさしい雨の音」になっているか。
| モデル | カメラ | 映像 | 音 |
|---|---|---|---|
| Seedance 2.0 Pro | 船のアップからゆっくり引いて通りを見せる | いちばん暗く映画的。船が水の上で回る | やさしい雨音だけ、音量がいちばん小さい |
| MiniMax H3(Hailuo 3) | 水面すれすれで追いかけ、船はずっと中央 | いちばん実写の街並みに近い。車も人もいる | ピアノのBGMを追加、雨音は後ろに |
| Veo 3.1 Fast | ゆっくり前進するが、船はどんどん遠ざかる | 通り全体がくっきり、夕暮れの空も見える | 雨音の下に低く持続する音 |
| Gemini Omni 1.1 Flash | 固定カメラ。船が手前へ来てフレームアウト | 青く冷たい色調、雨粒の波紋がくっきり | 雨音だけ、BGMなし |
Seedance 2.0 Pro:動きがいちばん生き生き、色味がいちばん映画的
船はまっすぐ流れるのではなく、水の上でゆっくり回ります。4本の中でいちばん動きがあります。
- カメラ:船のアップから始まり、ゆっくり引きながら上がって、最後にネオンの通り全体を見せます。
- 映像:4本の中でいちばん暗く、映画のような色味です。被写界深度が浅く、紙の折り目がくっきりしていて、船が回ると映り込みも一緒に回ります。
- 音:やさしい雨音と水滴の音だけ。4本の中で音量がいちばん小さく、プロンプトの「やさしい雨の音」にいちばん近い仕上がりです。
MiniMax H3(Hailuo 3):追いかけショットにいちばん近く、街並みも実写のよう
4本の中で、プロンプトの「路面の高さからゆっくり追いかける」にいちばん近い1本です。車道には車、歩道には人がいて、いちばん本物の通りに見えます。
- カメラ:水面すれすれを船と一緒に進み、船はずっと画面の中央。路肩に止まった車が少しずつ近づくので、カメラが前へ進んでいるのがわかります。
- 映像:夕暮れは曇り空の青みがかったグレーで、ネオンは控えめ。車のライト、歩行者、店の看板で通りに生活感があり、船の水面への映り込みもはっきりしています。
- 音:やさしいピアノのメロディーが加わり、雨音は後ろに下がっています。プロンプトには雨音しか書いておらず、BGMは頼んでいません。
Veo 3.1 Fast:通り全体をくっきり映す
背景をぼかさず、通りも看板も空もすべて画面に収めています。場面をいちばん伝えられる1本です。
- カメラ:路肩の水たまりに沿ってゆっくり前へ進みますが、船のほうが速く流れ、縁石に沿ってどんどん遠く、小さくなっていきます。
- 映像:両側のネオンサイン、街灯、夕暮れの深い青の空まですべてくっきり。看板の文字は単語にならない架空のアルファベットで、よく見ると気づきます。
- 音:雨音の下に低く持続する音が重なっていて、少しサスペンス調の雰囲気です。
Gemini Omni 1.1 Flash:固定カメラで、船が目の前まで来る
追いかけるのではなく、カメラを路肩に置いたまま、船が流れてくるのを待つ撮り方です。
- カメラ:ほとんど動きません。船は前方からカメラに向かって流れてきて、最後は画面の左下へフレームアウトします。
- 映像:青く冷たい色調で、遠くに通りのネオンサインと街灯。水面では雨粒が輪を描いて広がり、細部まではっきりしています。
- 音:途切れない雨音と、近くの雨粒の音だけ。BGMはありません。
| モデル | 開発元 | 1回の長さ | 解像度 | 入力 |
|---|---|---|---|---|
| Veo 3.1 Fast | 8秒 | 1080p、4K | テキスト、開始・終了フレーム | |
| Seedance 2.0 Pro | ByteDance | 4〜15秒 | 480p、720p、1080p | テキスト、開始・終了フレーム、参照画像・動画・音声 |
| MiniMax H3(Hailuo 3) | MiniMax | 5〜15秒 | 480p、768p。参照画像を使うと2K、4Kも | テキスト、開始・終了フレーム、参照画像 |
| Gemini Omni 1.1 Flash | 3〜10秒、延長して合計40秒まで | 360p、720p、1080p、4K | テキスト、開始・終了フレーム、参照画像 | |
| Veo 3.1 Pro(今回は未検証) | 8秒 | 1080p、4K | テキスト、開始・終了フレーム | |
| Grok Imagine(今回は未検証) | xAI | 1〜15秒 | 480p、720p | 参照画像 |
どれを選ぶか
- 動きが生き生きとして、色味が映画的な映像がほしい:Seedance 2.0 Pro。1回で最長15秒、参照画像・参照動画・音声でも方向づけできます。
- 路面の高さからの追いかけショットや、実写のような街並みがほしい:MiniMax H3(Hailuo 3)。BGMを自分で付けることがあり、今回はピアノが入りました。
- 場面全体をはっきり見せたい:Veo 3.1 Fast。
- まず低解像度で手早く下書きしたい、または既存のクリップを延長したい:Gemini Omni 1.1 Flash。
- 同じキャラクターを複数のカットに登場させたい:Sky StudioのGrok Imagineは参照画像から動画を作るモデルで、Seedance 2.0 Proも参照画像を使えます。やり方はAI動画でキャラクターの一貫性を保つにはを参考にしてください。
- 迷ったら:同じプロンプトを2〜3のモデルで1回ずつ試して選びましょう。
今回は1回だけのテスト結果で、各モデルとも1回しか生成していません。AI動画は生成するたびに結果が変わるので、ここで見えるのは各モデルの傾向で、毎回同じになるわけではありません。もっと複雑なカメラワークや画面内の文字を比べたいなら、Gemini Omni FlashとMiniMax H3の比較検証もどうぞ。
Sky Studioでの使い方
- Sky Studioを開き、ワークスペースで動画に切り替えて、モデル一覧から1つ選びます。
- プロンプトを書き、長さ・解像度・アスペクト比を選びます。生成前に、使うクレジットが表示されます。
- 比べたいときは、同じプロンプトで別のモデルを選んでもう一度生成します。結果はすべてワークスペースに残ります。
- 1本のストーリーにするなら、シネマティックキャンバスでカットごとに動画を生成できます。そのときもモデルを選べます。
よくある質問
今いちばんおすすめのAI動画生成ツールは?
すべてにおいて一番というモデルはありません。今回の検証では、生き生きした動きと映画的な色味ならSeedance 2.0 Pro、追いかけショットや実写のような街並みならMiniMax H3(Hailuo 3)、場面全体をくっきり見せるならVeo 3.1 Fast、手早い下書きやクリップの延長ならGemini Omni 1.1 Flashが向いていました。どれもSky Studioで使えるので、同じプロンプトでいくつか試して選ぶのが確実です。
追いかけショットがいちばん得意なAI動画モデルは?
今回のプロンプトは「路面の高さからゆっくり追いかける」ショットでした。MiniMax H3(Hailuo 3)は船を画面の中央に保ったまま、カメラが一緒に進み、いちばん指示に近い撮り方でした。Veo 3.1 Fastは前へ進むものの船がどんどん遠ざかり、Seedance 2.0 Proはアップから引く動き、Gemini Omni 1.1 Flashは固定カメラでした。
AIで作った動画に音は付きますか?
今回の4モデルの動画にはすべて音が付いています。Veo 3.1 Fast、Gemini Omni 1.1 Flash、MiniMax H3(Hailuo 3)は常に音を生成し、Seedanceは音のオン・オフを選べます。同じ「やさしい雨の音」でも、Seedance 2.0 ProとGemini Omni 1.1 Flashは雨音だけ、Veo 3.1 Fastは低く持続する音が加わり、MiniMax H3はピアノのBGMを付けました。
AI動画は1回で何秒まで作れますか?
Sky Studioでは、Seedance 2.0 Pro、MiniMax H3(Hailuo 3)、Grok Imagineが1回最長15秒、Gemini Omni 1.1 Flashが1回最長10秒で、続けて延長すれば合計40秒まで伸ばせます。Veo 3.1は8秒固定です。もっと長い作品は、シネマティックキャンバスで複数のカットを組み合わせて作ります。
なぜVeo 3.1 Fastは8秒で、ほかのモデルは5秒なのですか?
Sky StudioではVeo 3.1は8秒固定です。ほかの3モデルは、3つとも対応している最短の長さとして5秒を選びました。Seedance 2.0 Proは4秒から、MiniMax H3は5秒から、Gemini Omni 1.1 Flashは3秒から作れます。
同じプロンプトでもう一度生成すると、同じ結果になりますか?
なりません。AI動画は生成するたびにランダムな要素があり、同じモデル・同じプロンプトでも、カメラの動きや細部が変わります。今回は各モデル1回だけの生成なので、各モデルの傾向を見る参考にしてください。本番の制作では、同じプロンプトで何本か生成して選ぶのがおすすめです。
Sky Studioでこれらのモデルを使うのにサブスクは必要ですか?
必要ありません。Sky Studioにサブスクはなく、生成した分だけクレジットを使います。使うクレジットは生成前に表示されます。クレジットは月末にリセットされず、有効期限もありません。
作った動画は商用利用できますか?
Sky Studioの利用規約では、生成結果の権利はお客様に帰属します(モデル提供元や第三者の権利を除きます)。プロンプトや参照素材に含まれる人物、ブランド、作品を使う権利は、お客様ご自身で確認してください。また、アップロードした素材や生成した作品を、AIモデルの学習に使うことはありません。
