比較
Gemini Omni FlashとMiniMax H3、どちらを選ぶ?同じプロンプトで比較
プロンプトに書いたタイミングやカメラワークどおりに撮りたいならGemini Omni 1.1 Flash、より寄った勢いのあるカメラや、画面内の文字がどのフレームでも読めることを重視するならMiniMax H3(Hailuo 3)が向いています。同じ2つのプロンプトで8秒の動画を1本ずつ作ったところ、Omniは「0〜2秒・2〜5秒・5〜8秒」の指示どおりに場面を切り替え、書いたとおり横から並走してから人物の後ろへ回り込みました。H3はカメラの動きに勢いがあり、商品ラベルの「SKY BREW」はどのフレームでもはっきり読めましたが、冒頭のタイミングは短く詰めていました。長さは、Omniが1回3〜10秒で既存のクリップの延長もでき、H3は1回5〜15秒です。どちらもSky Studioで使えるので、迷ったら同じプロンプトで両方試して選べます。
この記事は Sky Studio が書いています。Sky Studio は記事で紹介するツールのひとつです。 他社ツールについての情報は2026年9月時点のものです。
| 項目 | Gemini Omni 1.1 Flash | MiniMax H3(Hailuo 3) |
|---|---|---|
| 開発元 | MiniMax | |
| 1回で作れる長さ | 3〜10秒 | 5〜15秒 |
| 解像度 | 360p・720p・1080p・4K | 480p・768p(参照画像を使うと2K・4Kも) |
| アスペクト比 | 16:9・9:16 | 16:9・9:16・21:9・4:3・1:1・3:4 |
| 音声 | 自動で生成 | 自動で生成 |
| 入力 | テキスト、開始・終了フレーム、参照画像 | テキスト、開始・終了フレーム、参照画像 |
| 既存クリップの延長 | 可能(合計40秒まで) | 非対応 |
| 今回の検証での強み | タイミングとカメラワークの指示どおりに撮る | 勢いのあるカメラ、読みやすい画面内の文字 |
検証の方法
2つのプロンプトは、英語のまま両方のモデルに送りました。長さは8秒、アスペクト比は16:9、解像度はOmniが720p、H3が768p(H3には720pがありません)で、そのほかはSky Studioの初期設定のままです。各モデル・各プロンプトとも1回だけの生成で、選別も編集もしていない元の動画です。
- 1つ目のプロンプトは、カメラワークと人物の動き:自転車便の女性が雨の夜の街でタクシーの横をすり抜け、カメラは横から並走したあと後ろへ回り込み、路地に入って水たまりをはね上げるところまで追います。
- 2つ目のプロンプトは、タイミング指定のある商品広告:0〜2秒で氷がグラスに落ち、2〜5秒でコーヒーを注ぎ、5〜8秒でカメラが引きます。ボトルのラベルには「SKY BREW」と書かせます。
検証1:カメラワークと人物の動き
どちらのモデルもカットのない1つの連続したショットで、タクシー、路地、水しぶきも描けていました。
- Gemini Omni Flash:プロンプトどおりに撮影。通りで横から並走し、タクシーが横を通り過ぎたあと後ろへ回り込み、路地に入って水たまりを走り抜けます。配達員に黒いデリバリーボックスを背負わせていました。
- MiniMax H3:カメラがより近く、勢いがあります。冒頭は彼女がカメラに向かって走ってくるところから始まり、横に寄ってから後ろへ回って路地に入ります。自転車用のヘルメットをかぶせていて、冒頭は「横から並走」になっていませんでした。
プロンプト:“A young woman bike courier in a bright yellow raincoat rides through a rain-soaked city street at night, weaving past a slow-moving taxi as neon signs reflect in the puddles. The camera tracks alongside her at street level, then swings around behind her as she turns into a narrow alley and splashes through a puddle. Cinematic, realistic, with the sound of rain, tires on wet asphalt and a bicycle bell.”
検証2:タイミング指定のある商品広告
- Gemini Omni Flash:タイミングはほぼ指示どおりです。氷がグラスに落ちるのが1.5秒ごろまで、2〜5秒でコーヒーを注ぎ、5.5秒ごろにカメラが引いてボトルとグラスが並びます。問題は文字で、注いでいる途中のラベルに「SKY」が2回書かれていました。最後に引いたときのラベルは正しく「SKY BREW」です。
- MiniMax H3:ラベルの「SKY BREW」は大きくはっきりしていて、どのフレームでも正確です。ただ冒頭が短く詰められ、氷が映るのは0.5秒ほど。注ぎ始めも早く、途中にラベルのアップが1つ加わっていました。5秒ごろに引くところは指示どおりです。
どちらの動画にも音が付いています。
プロンプト:“An 8-second product ad for a glass bottle of cold brew coffee with a kraft paper label that reads "SKY BREW". 0-2 s: close-up of ice cubes dropping into an empty glass on a sunlit wooden cafe table. 2-5 s: slow-motion shot of coffee pouring from the bottle into the glass, condensation on the bottle. 5-8 s: the camera pulls back to show the bottle and the full glass side by side in soft morning light. Gentle acoustic guitar music.”
どちらを選ぶか
- タイミングやカメラワークの指示どおりに撮りたい(広告の絵コンテ、秒単位で合わせたいカット):Gemini Omni Flash。
- 動きに勢いがほしい、または画面内の文字を読ませたい(商品ラベル、看板):MiniMax H3。
- 長いクリップがほしい:H3は1回で最長15秒。Omniは1回最長10秒ですが、続けて延長でき、合計40秒まで伸ばせます。
- 16:9と9:16以外のアスペクト比(21:9、4:3、1:1、3:4)が必要:H3。
- 迷ったら:Sky Studioで同じプロンプトを両方のモデルで1回ずつ試して選びましょう。
今回は1回だけのテスト結果で、各モデル・各プロンプトとも1回しか生成していません。AI動画の結果にはばらつきがあるので、同じプロンプトでも2回目は細部が変わることがあります。
Sky Studioでの使い方
- Sky Studioを開き、ワークスペースで動画に切り替えて、モデルでGemini Omni 1.1 FlashかMinimax H3を選びます。
- プロンプトを書き、長さ・解像度・アスペクト比を選びます。生成前に、使うクレジットが表示されます。比べたいときは、同じプロンプトでもう一方のモデルでも生成してください。
- シネマティックキャンバスでストーリーを作るときも、カットの動画生成にこの2つのモデルを使えます。
同じキャラクターを複数のカットに登場させたいなら、先にキャラクター三面図を作って参照にしましょう。キャラクター三面図AIツールおすすめ5選も参考にしてください。
よくある質問
Gemini Omni FlashとMiniMax H3はどちらが良いですか?
どちらが上ということはなく、目的次第です。今回の検証では、Omniはタイミングやカメラワークの指示によく従い、H3はカメラに勢いがあって画面内の文字が読みやすい結果でした。同じプロンプトで両方試してから選ぶのがおすすめです。
MiniMax H3とHailuo 3は同じモデルですか?
はい。MiniMax H3はMiniMaxのこの世代の動画モデルの名前で、Hailuo 3(中国語では海螺3)とも呼ばれます。
1回で最長何秒の動画を作れますか?
Gemini Omni 1.1 Flashは1回3〜10秒で、作ったあとに続けて延長でき、合計40秒までです。MiniMax H3は1回5〜15秒です。
参照画像は使えますか?
使えます。どちらも開始・終了フレームと参照画像に対応しています。H3は参照画像を使うと最大4Kです。同じキャラクターを複数のカットで保ちたいなら、先にキャラクター三面図を作って参照にしましょう。
音声も生成されますか?
はい。どちらのモデルも映像と同時に音声を生成します。今回の4本の動画にもすべて音が付いています。
Sky Studioでこの2つのモデルを使うのにサブスクは必要ですか?
必要ありません。Sky Studioにサブスクはなく、生成した分だけクレジットを使います。使うクレジットは生成前に表示されます。クレジットは月末にリセットされず、有効期限もありません。
作った動画は商用利用できますか?
Sky Studioの利用規約では、生成結果の権利はお客様に帰属します(モデル提供元や第三者の権利を除きます)。プロンプトや参照素材に含まれる人物、ブランド、作品を使う権利は、お客様ご自身で確認してください。また、アップロードした素材や生成した作品を、AIモデルの学習に使うことはありません。
